

タッピンは、ファスナーとして締結機能が要求されるだけでなく、目ねじを成形するための工具としての役目も果さなければなりません。JIS規格では、鋼タッピンねじとステンレスタッピンねじに分けて、硬さ、ねじり強さが規定されています。鋼タッピンねじには、ねじ込み性(めねじ成形機能)が併せて規定されていますがステンレスタッピンねじには、めねじを成形する機能を保証していないことを暗黙のうちに示しているということになります。
【加圧ガスクエンチ式3室型真空炉】
【SUS410真空窒化処理された長尺タッピンネジ】ステンレスタッピンねじに必要な硬さ、靱性など機械的性質と、これに劣らず重要なねじを作るときの加工性を考えますと、SUS410が最適鋼種として選択できます。しかし、この鋼種では、理想的な熱処理を施したとしても硬さが少し足りません。これを補うため、当社では真空窒化処理を開発しました。これにより、ステンレス鋼タッピンねじでも、鋼タッピンねじに遜色のないねじ込み性能を保証することが出来るようになりました。従来、SUS410タッピンねじは、真空焼入れによれば、光輝肌は得られますが、硬さは焼入れのままで、Hv400前後がせいぜいで、これに靭性をもたすための焼き戻しを行いますとさらに硬さは低下しますから、タッピンねじとして必要な硬さには不十分です。真空窒化処理は、特殊な雰囲気中で焼入れを行い、タッピンねじの表面の光輝性を維持したまま、窒素を拡散させ、硬化させることが特徴です。
【SUS410真空窒化処理された製品群】
【SUS410極小ねじ】
【SUS410 カットワイヤー(プラスト球1㎜)】