技術紹介

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  • 特殊鋼

浸炭(鉄)

鋼の連続式ガス浸炭・無酸化焼入れ

急速に需要を増すタッピンねじやマイクロねじの生産には高度な技術と熟練された工程管理が必要です。

鋼タッピンねじの浸炭熱処理

タッピンねじは、近年、急速にその需要を増加しています。それは、普通の小ねじによる締結とは違い、あらかじめ、めねじを成形する手間が省ける、という明確な利点があるからです。タッピンねじ自体がめねじを成形するため、相手材より相当硬くなければなりません。そして、ファスナーとしての機械的性質(耐疲労性、耐衝撃性など)も併せて備えなけれぱならないことから、低炭素構造用鋼を浸炭硬化したものが最適とされています。これにより、表面は工具鋼並の硬さを持つ高炭素マルテンサイトとなり、中心部は靭性に富む低炭素マルテンサイトとなります。

連続式ガス浸炭・無酸化炉【連続式ガス浸炭・無酸化炉】

鋼タッピンねじの浸炭焼入れの問題点

タッピンねじは、ねじ込みが完了した後は、もう工具としての役目は不要となり、ファスナーとしての機能だけが要求されることとなります。しかし、中心部は、充分な靭性を持ち、完全な延性を示し、ファスナーとして必要な機械的性質を持つことになります。ところが、タッピンねじは、一般的な表面処理として電気亜鉛メッキを施しますが、浸炭硬化層から表面処理のとき発生する水素ガスが浸透、拡散して、靭性を劣化させることがあります。これは、水素脆性と呼ばれタッピンねじの場合、締付け後数時間経過して破断する、いわゆる遅れ破壊の要因とされています。タッピンねじの水素脆性による遅れ破壊には、電気メッキ処理直後に行う脆さ除去処理(べーキング)がかなり予防効果があります。また、浸炭硬化処理のときの硬化深さ、中心部の組織と硬さをコントロ一ルすることにより、水素による脆化傾向を抑える体質をもたず配慮も必要です。

ガス浸炭焼入れされた鋼の製品群【ガス浸炭焼入れされた鋼の製品群】
ガス浸炭焼入れされたマイクロねじの製品群【ガス浸炭焼入れされた鋼の製品群】
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